トレブル・ガンバ

イタリア産の良質な木材を使用してオーダーメイドで製作いたします。

ご希望のモデルやサイズ(胴長・弦長)、装飾などご相談ください。


価格表 Price list


6弦パルドゥシュ・ド・ヴィオル 6strings Pardessus de viole

¥735,000(税込¥808,500)

モデル:Michel Colichon


5弦カントン 5strings Quinton

¥1,000,000(税込¥1,100,000)

モデル:Nicolas Augustin Chappuy 


トレブル・ガンバ Treble viol

¥787,500(税込¥866,250)

モデル:Michel Colichon / Joachim Tielke 


モデルはいくつかご用意いたしておりますが、他にご希望のモデルがございましたらご相談ください。


価格は装飾なしの仕様(ヘッドはオープンスクロール/パフリングはシングル表板のみ)になります。

ヘッドやペグボックス、ネックの彫刻やボディの装飾(ダブルパフリング)等はオプションとして別途料金を頂きます。


製作期間は通常4ヶ月ほどいただきます。装飾等の仕様や、他のオーダーの状況により、お時間を頂く場合がございます。


~今までに製作した楽器を製作年順にご紹介します~

在庫のあるものは、試奏可能ですのでお問い合わせください。

Quinton 2024 

Nicolas Augustin Chappuy

カントン 2024年製作

Quinton 2024

モデル : ニコラ・オーギュスタン・シャピュイ 1763年パリ

Nicolas Augustin Chappuy Paris, 1763 model

カントンは5弦の弦楽器で、調弦は基本的に1g-2d-3a-4D-5G(5弦のパルドゥシュと同じ)です。その形からバイオリンと同じ様に肩に構えたのか、パルドゥシュの様に脚に挟んで構えたのか、議論が分かれています。

裏板にはアーチが付いており、5弦のヴィオルシェイプのパルドゥシュに比べて力強く、バイオリンに近い音色になります。その他に、張り出したエッジやf字孔など、ほとんどバイオリンの様な形ですが、肩の部分はガンバの様になで肩になっています。

18世紀後半フランスのガンバ奏者たちが、パルドゥシュよりも更にバイオリンに近い音色で(脚で構えて)バイオリンの曲を弾くために発明されたのか、もしくはバイオリン奏者たちが(肩に構えて)パルドゥシュの曲を弾くために発明されたのか…謎の多い楽器です。

バイオリンシェイプのカントンにはフレットが巻かれていない事が多い様ですが、今回はフレットを取り付け、ガンバのように脚で構えて弾くための楽器として設計しました。


弦長320mm

胴長350mm

表板:スプルース

裏板、横板、ネック:メープル

指板、ナット、サドル : エボニー

テールピース、ペグ:ローズウッド

SOLD OUT

Treble viol 2021 

French

トレブル・ガンバ 2021製作

Treble viol 2021

French model

フレンチスタイルのトレブル・ガンバです。ボディはミシェル・コリションのパルドゥシュを元にデザインしました。ヘッドや裏板・横板のボーダー(メープル&ペアウッド)は同じくパリのルイ・ゲルサン(コリションよりも少し後の時代)のスタイルを取り入れました。今回はその他にもオーダーしてくださった方のご依頼で装飾が色々と入っています。

ボディは中くらいのサイズで高音から低音までしっかりと鳴らすことができます。

弦長:370mm

表板:スプルース

裏板、横板:メープル、ペアウッド

ネック:メープル

オプション内容:ヘッド彫刻 / ペグボックス前面・側面・裏面彫刻 / ネック付け根彫刻 / 裏板・横板ボーダー / 表板・裏板ダブルパフリング / 指板・テールピース装飾

SOLD OUT 

Treble viol 2019

トレブル・ガンバ 2019

Treble viol 2019

Tielke style / Japanese dragon head

ボディのシェイプはハンブルクのヨアヒム・ティルケ"Joachim Tielke"がモデルです。表板、裏板の縁取りと裏板の中心に装飾を入れました。ヘッドはオーダーしてくださった方のご希望で龍になりました。塗装も渋めに仕上げになっています。ちょっと小ぶりのトレブル・ガンバです。

弦長 370mm 

胴長 355mm

String length 370mm

Body length 355mm

SOLD OUT

Pardessus de viole

Michel Colichon

6弦パルドゥシュ・ド・ヴィオル

モデル:ミシェル・コリション 製作年不詳 パリ

6 strings Pardessus de viole

Michel Colichon Paris model

パルドゥシュ・ド・ヴィオルはヴィオル属の中で最高音域の楽器です。調弦はバイオリンよりも高く g'-d-a-e-C-G となっています。17世紀末~18世紀後半という短い期間にフランス貴族たちの間で流行しました。この短い期間でしか弾かれることがなかったにも関わらず、多くのパルドゥシュ・ド・ヴィオルが現存していることが当時の流行ぶりを物語っています。

オリジナルの楽器はニュルンベルクのGermanisches National Museumに収蔵されています。コリションのパルドゥシュはもう一つ1686年の楽器が残されており、現存する最も古いパルドゥシュとされています。

弦長:310㎜

表板:スプルース 削り出し

裏板、横板、ネック:メープル