その他の弦楽器

イタリア産の良質な木材を使用してオーダーメイドで製作いたしております。ご希望のモデルやサイズ(胴長・弦長)、装飾などご相談ください。


価格表 Price list

ヴィオラ・ダモーレ Viola d'amore

¥1,050,000(税込¥1,155,000)

モデル:Late 18th century French


モデルはいくつかご用意いたしておりますが、他にご希望のモデルがございましたらご相談ください。

価格は装飾なしの仕様(ヘッドはオープンスクロール/パフリングはシングル表板のみ)になります。


ヘッドやペグボックス、ネックの彫刻やボディの装飾(ダブルパフリング)等はオプションとして別途料金を頂きます。

製作期間は通常4ヶ月ほどいただきます。装飾等の仕様や、他のオーダーの状況により、お時間を頂く場合がございます。


~今までに製作した楽器を製作年順にご紹介します~

在庫のあるものは、試奏可能ですのでお問い合わせください。

Viola d’amore 2021

ヴィオラ・ダモーレ 2021年

18世紀後半 フレンチ・モデル

Viola d’amore 2021

Late 18th century French model

ヴィオラ・ダモーレは共鳴弦を備えた擦弦楽器です。フレットが無く、ヴァイオリンのように腕で構えて演奏しますが、ヴィオラ・ダ・ガンバ属の楽器になります。共鳴弦は演奏弦の下側に配置され、指板の中を通ってペグボックスの裏側から3つのナットを経てペグに到達します。なかなか複雑な構造の弦楽器です。共鳴弦の効果によるとても甘い音色が特徴です。バリトンの兄弟とも言えるかもしれません。

モデルは18世紀後半フランスのジャン・ニコラ・ランベール(Jean-Nicolas Lambert)によるヴィオラ・ダモーレを基にデザインしました。目隠しの天使のヘッドはLove is blind「恋は盲目」をイメージしています。ダモーレのヘッドで最もよく見られる装飾です。


弦長370mm 胴長388mm

表板:スプルース

裏板、横板、ネック:メープル

指板、テールピース:エボニー、メープル

ナット:エボニー

ペグ、ボタン:ローズウッド

SOLD OUT

Lira da braccio 2017

リラ・ダ・ブラッチョ 2017年

ジョバンニ・マリーア ブレシア モデル

Lira da braccio 2017

Giovanni Maria Brescia model

リラ・ダ・ブラッチョは15世紀末から16世紀に主に歌の伴奏をする楽器としてとても流行した弦楽器です。残っているオリジナルの楽器や当時描かれた絵画からもわかるように、様々な形状、サイズ(調弦も様々)のリラ・ダ・ブラッチョがあったようです。

今回製作したモデルのジョバンニ・マリーア(オックスフォードのアシュモレアン博物館蔵)によるリラ・ダ・ブラッチョは16世紀後半頃に作られたとされており、現存しているリラ・ダ・ブラッチョの中ではかなり小型のサイズです。

指板上に5本の演奏弦と、指板横に2本のドローン弦が張られています。指板と駒はフラットで旋律の演奏よりは重音を多用した和音の演奏を得意とした弦楽器です。肩や腕(braccio)に載せて演奏します。


弦長323㎜(ドローン弦370㎜) 胴長385㎜

表板:スプルース

裏板、横板、ネック:メープル

指板、テールピース:エボニー、メープル

ナット、サドル:エボニー

ペグ:柘植


Baryton 2024

バリトン 2024年

Baryton 2024

 モデル 18世紀 南ドイツもしくはウィーンのスタイル

Model : 18th century South German or Viennese style

バリトンは17世紀中頃~18世紀後半にかけて南ドイツやオーストリアで流行した弦楽器です。6弦もしくは7弦の演奏弦と、9~10本(18本や27本などもある)の共鳴弦がついています。共鳴弦は指板とネックの裏側を通って張られており、左手の親指で爪弾くことができます。残されているオリジナルのバリトンは、形やサイズ、構造や共鳴弦の数など様々です。

今回は最も有名と言えるヨーゼフ・ハイドンの126曲からなるバリトン・トリオを演奏できる仕様で製作しました。

モデルや構造については18世紀のSimon SchödlerやDaniel Achtius Stadlmann、Johann Joseph Stadlmannらによるバリトンを参考にデザインと設計をしました。

演奏弦6本

共鳴弦10本

表板:スプルース

ネック:メープル

裏板、横板:メープル、ローズウッド

指板:エボニー

テールピース:エボニー、ローズウッド